ベストテンってこんな番組(でした)

 よもや ここにこられている方の多くは「ザ ベストテン」ってこんな番組だったと知らない方は少ないと思いますが、「いや、全然見たことがない・・・・」という方にざっとおさらいをしてみます。

 全く知らないという方も、黒柳徹子とあのニュースステーションの久米宏が司会をしていたと言う事はご存知でしょう。
この2人を司会として、78年1月12日(木曜21:00〜22:00 TBS系)にスタートしました。1月12日は前夜祭としていて、実際ランクを発表し始めたのは翌1月19日です。以来89年9月28日まで、約12年間、603回続いた長寿番組でした。
 最高視聴率は41.2%!(81年9月17日)、レギュラーの「歌番組」としては「夜のヒットスタジオ」(フジテレビ系)につぐ視聴率をかせいだ、お化け番組でした。
 
 ベストテンの特徴として、順位をオリジナル「得点」で表し、ランキングを発表していたところにありました。それまでのベストテン番組は出演者にあわせたランキング作りなど、ランク自体に曖昧なところがありましたが、ベストテンは「ランキングが命、出演者は二の次」という、割り切った大胆な演出がありました。ベストテンが終了して十数年、未だにランキング番組がはびこってますが、あれほど得点のつけ方、ランキングがハッキリしていた番組は未だにありません。
 考えてみてください。現在やっているCDTVだって、歌の大辞典だって、いったい何を基準にランキングを作っているのか判然としません。

 実際の得点、ランキングの方法ですが、これは現在も「ベストテン法」として残っています。(私の自主チャートもこの方法です)

 ベストテンはレコード(CD)売上げ、有線、ラジオ総合、ハガキの各4要素からなる「総合チャート」です。
 これら各4要素の1位〜30位の曲を抜き出して、1位→30点、2位→29点・・・・・30位→1点と点数(素点)を付けます。これにそれぞれの要素固有の「係数」を掛けて、各要素とも合算します。これででてきたランキングをチャートとして、発表していました。満点は9999点。番組では79年4月5日と12日の西城秀樹「YOUNG MAN」だけが達成しました。

 それとバックの豪華なセット、「追いかけます。おでかけならばどこまでも・・・・」と、どこまでも追いかけていって歌ってもらうという、生中継方式etc、演出も凝ってました。だからこそアレだけ人気があったのでしょう。