2003年 年間ベスト100

DATA:2003年1月2日〜12月26日付 総合ベストテントータルポイント

順位 タイトル アーティスト トータルポイント 最高位
1 世界に一つだけの花 SMAP 188,540 1
2 さくら(独唱) 森山 直太朗 147,955 1
3 月のしずく RUI 106,832 1
4  虹 福山 雅治 92,504 1
5 明日への扉 I WiSH 85,900 1
6 地上の星 中島 みゆき 83,077 1
7 涙の海で抱かれたい〜SEA OF LOVE〜 サザンオールスターズ 80,610 1
8 COLORS 宇多田 ヒカル 79,044 1
9 メリッサ ポルノグラフィティ 78,868 1
10 もらい泣き 一青 窈 75,538 1
11 雪の華 中島 美嘉 74,951 1
12 Together EXILE 65,969 1
13 real Emotion 倖田 來未 64,218 3
14 涙そうそう 夏川 りみ 62,245 7
15 上海ハニー オレンジレンジ 61,384 3
16 空に唄えば 175R 60,494 2
17 白雲の城 氷川 きよし 59,151 5
18 LIFE is・・・another story 平井 堅 56,149 2
19 No way to say 浜崎 あゆみ 55,618 1
20 大切なもの ロードオブメジャー 55,477 2
21 Grateful Days 浜崎 あゆみ 55,072 1
22 夏の思い出 ケツメイシ 52,824 3
23 銀の龍の背にのって 中島 みゆき 51,712 5
24 しあわせになろうよ 長渕 剛 51,069 4
25 Choo Choo TRAIN EXILE 49,641 3
26 UNSPEAKABLE Every Little Thing 49,615 2
27 Always 光永 亮太 48,817 4
28 薄荷キャンディー KinKi Kids 48,358 1
29 愛が呼ぶほうへ ポルノグラフィティ 48,060 2
30 Starry Heavens day after tomorrow 47,597 3
31 贈る言葉 FLOW 45,108 9
32 HERO Mr.Children 43,937 1
33 佐賀県 はなわ 43,179 4
34 異邦人 TAK MATSUMOTO featuring ZARD 41,772 7
35 永遠のBLOODS KinKi Kids 41,162 2
36 ビバ★ロック オレンジレンジ 40,924 2
37 ハッピーライフ 175R 40,760 3
38  掌 Mr.Children 40,582 1
39 forgiveness 浜崎 あゆみ 39,802 2
40 ハダシの未来  嵐 39,660 3
41 IT’S SHOW TIME!! B’z 39,566 2
42 JOINT リップスライム 39,201 3
43 夢物語 タッキー&翼 38,886 2
44  柊 Do As Infinity 37,977 6
45 雑走 ロードオブメジャー 37,631 5
46 morrow Dragon Ash 37,540 4
47 お前やないとあかんねん 桜庭 裕一郎 37,521 3
48 Darling V6 37,411 3
49 夏の終わり 森山 直太朗 36,318 3
50 AMBITIOUS JAPAN! TOKIO 35,446 4
51 ロストマン BUMP OF CHICKEN 34,888 5
52 Believe 玉置 成実 34,644 7
53 心に夢を君には愛を KinKi Kids 33,190 1
54 死ぬほどあなたが好きだから 時給800円 32,913 12
55 また あした Every Little Thing 32,405 5
56 君に捧げるlove song 浜田 省吾 32,302 2
57 true blue ZONE 31,841 2
58 JEWEL SONG BoA 31,589 3
59 YOUR NAME NEVER GONE CHEMISTRY 31,243 3
60 Be My Love SPEED 30,800 2
61 Shine We Are! BoA 30,755 5
62 AKATSUKI 稲葉 浩志 30,722 3
63 蝶々結び aiko 30,405 4
64 鳥取砂丘 水森 かおり 29,882 17
65 BEAUTIFUL DREAMER GLAY 29,821 1
66 Perseus−ペルセウス− 島谷 ひとみ 29,805 10
67 ふたつ星 I WiSH 29,270 9
68 アンドロメダ aiko 29,182 5
69 アシタヘカエル CHEMISTRY 28,464 3
70 北の秋桜 キム ヨンジャ 28,117 20
71 je t'aime★je t'aime Tommy feburuary6 28,110 7
72 Flyte tyme SOUL’d OUT 27,783 12
73 全部君だった 山崎 まさよし 27,235 2
74 勝手にシンドバッド サザンオールスターズ 27,124 3
75 TALI YOSHII LOVINSON 26,978 5
76 スノースマイル BUMP OF CHICKEN 26,695 6
77 なんでだろう〜こち亀バージョン〜 テツandトモ 26,273 10
78 Realize 玉置 成実 25,967 2
79 My Gift To You CHEMISTRY 25,953 4
80 僕らだけの歌 ロードオブメジャー 25,901 9
81 野性のENERGY B’z 25,884 2
82 じょんがら女節 長山 洋子 25,527 17
83 イミテイションゴールド TAK MATSUMOTO featuring 倉木麻衣 25,049 4
84 心ひとつ Misia 24,656 4
85 Hello HYDE 24,627 5
86 FIND THE WAY 中島 美嘉 24,475 2
87 一人ジェンガ 矢井田 瞳 24,451 6
88 SUPER LOVER〜I need Together〜 w−inds. 24,245 4
89 はじまりの合図 ケツメイシ 24,199 3
90 りんごのうた 椎名 林檎 24,075 4
91 歩行者優先 ゆず 23,974 5
92 Love Addict 中島 美嘉 23,580 6
93 GoodBye夏男 松浦 亜弥 23,378 7
94 AS FOR ONE DAY モーニング娘。 23,123 6
95 銀河と迷路 東京スカパラダイスオーケストラ 23,001 5
96 愛してる 中島 美嘉 22,850 4
97 ね〜え? 松浦 亜弥 22,553 4
98  渦 ポルノグラフィティ 22,489 3
99 ake−kaze 林 明日香 22,289 13
100 晴れ 雨 のちスキ モーニング娘。さくら組 22,277 2


 2003年年間ヒット総評!
上半期→ロングヒット、下半期→超短期ヒット 
浮動票獲得成否の差がヒットの大きさにはっきり出た1年

●2003年年間ランキングいかがだったでしょうか。
 予想通り、今年は、SMAP「世界にひとつだけの花」と、森山直太朗「さくら(独唱)」が、他の曲を引き離しての独走のワン ツーフィニッシュを果たしました。
 SMAP「世界にひとつだけの花」は、上半期でも独走のトップでしたが、下半期も着実に得点を重ね、18万点オーバーという、久々の年間での高得点をマーク。ちなみに、この得点は、年間では1991年のASKA「はじまりはいつも雨」以来の快挙で、当チャート、オールタイムランキングでも、現在で18位に相当する。
 ここにきて、再びランク浮上の傾向が強く、最終的には、20万点突破はほぼ確実な見通しだ。そういった意味では、久々に歴史的なヒット曲が生まれた年となったといっても過言ではなかろう。
 同様に、森山直太朗「さくら(独唱)」の約14万8千点も、ここのところの低得点では、かなりの高レベルであり、こちらも年間にふさわしい得点、ランキングであったろう。

 上位を見てみると、中島みゆき、サザンオールスターズ、福山雅治とベテラン勢ががんばったといえる。このところ、それほどの大ヒットに恵まれてはいなかったアーティストが復活の兆しをみせた年でもあったろう。その意味では、ポルノグラフィティも10月の「メリッサ」を筆頭に3曲連続でベスト3入りを果たし、こちらも復活を果たして言っていいだろう。
 その一方で、RUI、I WiSH 、一青窈とフレッシュな顔ぶれもじょういに顔を出した。

 ただ、これら上位の曲に共通して言えるのは、「浮動票」を確実に獲得した曲であるといえる。。つまり、固定ファンだけではない、一般票も強力に巻き込んだ曲であったといえます。
 その、いちばんの要因は、楽曲の良さであろう。良さというのは大げさかもしれないが、すなおに一般にも受け入れられるようなメロディの良さを持っていたとは言えるだろう。つまり、楽曲主体の曲であったことがよかったのだと思われます。。
 90年代以降、特にここ2、3年は、CDセールスの低迷もあいまって、「固定ファン」を主体にした楽曲づくりが主流になっている。
これは、固定ファンは、どんな安直なものでも買ってくれる→商売の目安になりやすい というきわめてプリミティブな発想からきたものである。という意味では、楽曲といのは名ばかりで、CDもアーティストアイテムの一部に過ぎないのかもしれません。
 もちろん、ことしもこのような発想のものでの曲が大半であったのだが、今年の結果から、このような固定ファンだけをターゲットに楽曲、楽曲主体の浮動票も巻き込むような曲、それぞれの結果がはっきり表れた年であったと思います。
 

 一般論が長くなりました。ランキングに戻ります。
 上位に比べ、中位以下は、今年もトータルポイントの減少に歯止めはかからず、ますますヒットの短期化が進んだ年であったといえます。逆にランクイン曲数は年々増加傾向にあり、今年はベストテン入りの曲だけで約200曲という前代未聞の年でありました。つまり、リリース曲の増大がヒットの短期化に拍車をかけていることは間違いありません。
 リリースの増加は、ますます安直な曲の増大に繋がっており、安直な曲の増大はますます、お客さんを遠ざけているという、過去に例の見ない、最悪なパターンに陥っています。

 来年2004年に望むこと、といえば、やはり、今年の結果をふまえ、まずもっては、みんなが買いたくなるような。「曲」を重視した質の高い曲作り、それと、やはり一般のお客さんをもっと大事にした曲提供が必要なんではないでしょうか。お客さんは、作り手が思っているほど、バカではないということ・・・、これは、今年の結果を見れば明らかでしょう。
 これは、固定ファンを無視しろということではなく、固定ファンを囲みつつ、浮動票も取り込みやすい曲作りということです。これは、かなり難しいのかもしれませんが、昔は、これが出来ていたと思います。今は、バランスが悪い=ファンサービスにばかり走っているということであり、昔のように、常に実験的な姿勢で曲作りをするような体制に軌道修正を行えば済む話だと思います。

 ここのところ、毎年書いておりますが、来年も、今年に負けない、歴史的な曲がたくさん誕生することを希望したいですね。